【アバター】の謎

 キャメロン監督の新作である。結局今年のビジュアル的な目玉になってしまいそうな勢いだ。
 実は私は以前にトレーラーを観ていたのだが、あまり感心しなかったのだね。違和感の方が先に立つというか、大騒ぎする程のものではないかのように感じていたのだ。もちろん、悪いと思ったわけではないのだが、ここまで騒ぐことはあるまいに、という感じである。
 先日、東京ゲームショウに行った。普段からゲームで遊ばないので、やり方もさっぱり分からず、プレイはしないで後から映像ばかり眺めていた。(白状すると、コンパニオンのお姉さんがコントローラーを押し付けてきたらどうしようと恐怖感さえ感じていたのだ......)
 しかし映像の方は一応専門でもあるので、ハイコンばやりだなぁとか××社は煮詰まっているねぇとか、あれこれ考えながら帰宅、なんとなくアバターの映像が気になって再びトレーラーを開いてみた(ちなみにこの行動は私にはかなり異例の行動である。一度見たトレーラーはほとんど再び見ることはない。理由はよく分からない)。
 開いてみたら、衝撃だった。出来が良いのだ。これは確かに、新しい映画として記念碑的な作品になるだろう! ......って、何でこんなに見え方が違うのか?  

 仮説1:一日中ゲームの画面を見ていたので、キャラクターに対して目が慣れた。結果として以前に感じていた違和感が無くなったので、現実とCG世界を融合させる監督の意図がストレートに理解できた。

 仮説2:本来の出来の良さが慣れているCG映像のせいで見えなかったが、TGSの無理目のゲームモーションばかり見ていたので、それに慣れてしまい、その落差によって見えなかった素の良いモーションが見えてきた。

 ......という感じだろうか? しかしなんとなくまだ自分でも咀嚼できない状況だ。

 ま、それはともかく、再来年あたり、大御所ピクサーも実写とCGの組み合わせに『火星シリーズ』で挑戦するらしいし(すでにそのための実験がウォーリーの中で始められていることは以前に触れた)、最終的には映像的に実写と融合して新しいイメージを作り出すことがCG映像の宿命なのかも知れない。
 CGの将来に関しては、置き換わるだの廃れるだの、色々な話があったが、音楽全体の中でシンセサイザーが占める位置と同じような位置を、既存の映像に対して占める、というあたりで落ち着くのではないだろうか?

同じカテゴリの記事





for iPhone

カテゴリ一覧

アーカイブ

Powered by Movable Type 4.23-ja