大聖堂 ー 果てしなき世界

 ともかく大部である。それに、速い読み飛ばしもしたくないので、かなりの時間をかけて読んだ。正確な記録はつけていないが、3〜4週間ぐらいはかけたと思う(気が変わりやすい私にしては超長期)。
 基本的には前作と同じ感想で、短い起承転結をベースにした文章は魔術的な吸引力があり、さらに読者は時間的にも作品世界にどっぷりと浸ってしまうので、これを読み終わるとなかなか次の作品に取りかかれなかったりするのである。
 長くて、完全に自分がその中に入り込んでしまうので、全編を通じた悪役が数人出てくるのだが、中盤では本当に憎ったらしく、該当のページを破り捨てたくなってくるぐらいだ。
 前作は、『時代の変わり目』でしめていたが、今作では『個人』で話を終了させている。まぁ、新しい時代、ということなのだろうが、個人的に最近は、時代が『個人主義』の先に行きはじめようとしているような気がしている。個人の先に何があるのかは分からないのだが。

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