メイキング・オブ・ピクサー

 探すのに苦労した。最初は新刊書、ビジネス書、企業コーナーを見て、それからコンピューター書のコーナーに回ったが、見つからなかった。紀伊國屋書店だったので、店内のコンピューターで検索をかけ、やっと手に入れた。普通に考えたら分からない場所だった......。しかし、確かに分類に困る本かも知れないな、これは。
 早川書房の本には(特に最近は)面白いものが散見されるのだが、本屋さんの通常の分類からすると微妙で、置き場所に困るらしく、早々に姿を消してしまうし、こちらとしても「面白そう」という印象だけ残して失念してしまうことも多いのだ。
 オリジナリティを持った者、独創性や創造性のある者は不遇である。この会社は希有な例外だ。......
 
 で、この本なのだが、CGとかに関心がある人は問答無用の必読書。もちろんピクサーの偉業(その裏の苦労)だけでも読む価値はあると思うのだが、......なにしろ、主役のピクサーに加え、ILM、ディズニー、ディズニーランドやジョブズ、アップルのそれぞれの都合が絡み合って進む現代の「大きな物語」なのだから、大概の人はどこかにフックが引っかかると思うが......、おなじみベジェさんはじめ、フォンさん、ブリンさん、グロウさん(これ人名だったのか!)、等々、あぁ、CGというのはこうやって出来てきたのだなぁと、私たちはひょっとしてその成果を享受しているだけかも知れないが、明確に現代社会のある側面と、それと自分たちの位置関係が見えてくる。

 ところで、この本が書店のどこに置いてあったのか、ということだが、これがなんと「外国文芸コーナー」(!)なのである、......なんでや?
(早川書房)

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