インクレティブルハルク

 CGという面でいうと、前作(「ハルク」)はある意味エポックメイキングだった。それはマテリアル感べったりの緑の主役の皮膚ではなく、大きく移動する時のモーションが、いわゆる「ゲーム飛び」に堂々となっていた初のハリウッド映画だったのである(「ゲーム飛び」とは、物理法則を無視したあり得ない加速減速をするゲーム映像特有の飛び方。この運動の途中で連続したキックやパンチ、回転運動を繰り出すこともできる。方向転換も出来る。もちろん現実にはこれらの動きはすべて不可能である)。
 それ以前の映画でも時々このような動きはフィーチャーされていたのであるが、恥ずかしげに使われていたに過ぎない。理不尽なこれらの動きを堂々と「無限の力」の表現として前面に押し出したのはこの作品の前作?「ハルク」だったのである。
 私自身は正直その方向には大きな疑問と違和感を感じたことを否定できない。
 なので、今作への関心の焦点はそのような「ゲーム飛び」がどのように処理されているかだったのだが、これはお見事、ありそうなモーションに調整されていた。(現実には「無限の力」の動きであるので、あり得ないのだが、視覚的な説得力を持てるかどうかはまた別問題だ)。どのようにありそうに処理しているのかはまた時間のある時にコマ送りで検証してみたい。CG的な見所は力感と重量感だろう。
 映画自体の方は、力感と対応するように、へなちょこ主人公がいい感じで、スーパーマンリターンズに始まるへなちょこ系の系譜がまたさらに大きく展開していきそうな予感がする。
 それにしても、みんな言っていることだが、「ハルク・スマッシュっ!」は無いだろう......(+_+)

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